真理(しんり)とは、歪曲や隠蔽や錯誤をすべて排したときに明らかになる事のありようをいう。本当のこと、また本当であること。由来するラテン語のvereは、ありのままのものの意。
真実と概ね同義であるが、真理というときは、事象を統制したり秩序化する原理としての側面が注目され、あるいは普遍妥当性ないし永遠性が強調される。
現実や事実と異なり、真理は妨害・障害としての錯誤・虚偽を対義語としており、露わにすること、明らかさ、隠れなさをニュアンスとして持つ。この観点からいえば、他のものと取り違えられもせず、認識の過程で歪曲されもしていない、ということが意味的な核心にある。
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この「隠れなさ」という意味はアレーテイアとの関係でハイデッガーによって強調された。またデカルトの明晰判明という直観主義的な基準もこの点に関連する(方法的懐疑)。
なお宗教や神秘主義などでは、現象を支配する根本原理という意味合いで使用されることもある。真実性や真偽にかかわる認識論的な意味はなくなるわけではないが、この用法のときは殆ど意識されない。仏教における「法」では、あるべくしてあるものが意味されることもある。